長生蘭って

長生蘭とはなんぞや

ここでは自分の理解している範囲で書きます。間違ってるかもしんない。
要するにセッコクというランです。姿形の変わったもので、ばしっと品種名が付いてるヤツなんかを長生蘭とか呼んで、東洋ランのカテゴリーに入れています。
で、洋ランというと花を主に楽しみますが、長生蘭は全身舐めまくるようにすべてを愛でます。
具体的にどこを愛でるのよ?と言われる「葉っぱ」と「」の部分です。茎の部分は「」と呼ばれます。洋ランに詳しい方なら、バルブと言うとおわかりかと思います。これらの部分の色や形の違いに萌え…もとい、注目されます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA特に注目されるのは「」です。斑は葉っぱに入る模様のことです。白や紫など緑以外の色が葉っぱに混じりおもしろい模様を作ります。矢も大事ですが、特に葉を愛するカテゴリーが長生蘭と言っても言い過ぎじゃないと思う…。これらの部分の違いや特長を「」と呼び、特に葉っぱに出る特長のことを「葉芸」と言います。江戸の頃から栽培されている古典園芸植物だけあって、呼び方が粋です。
ただし「花」オマエは別だ!ということで、花のみが美しく、形や色の変わったものはあまり注目されず「セッコクの花物」とか呼ばれて長生蘭の「ちょ」ですら呼んでもらえないこともあります。そのあたりの判断・区別は自分の中で決着を付けていただくしか…。お国柄とか文化・風土の違いみたいなものであって、決して花を軽んじてるわけではないと思います。

色々な種類

ハリウッドよ!これが長生蘭だ!
ごたごた言うより見ていただくのが一番です。100種以上あるとかないとか言われていますが、縁あって育てているものを紹介します。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA[朝日鶴]葉っぱの中心に太い筋状の白斑が入ります。矢が透き通るような飴色、「飴矢」と呼ばれています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA[天賜丸]矢がずんぐりしていて葉っぱが丸い。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA[蜀紅錦]新芽に白とか紫の筋が入ってかわいい。でも葉っぱが大きくなると模様は消えます。

個人的な認識

自分は洋ランのデンドロビウムから入ったので「長生蘭=渋いデンドロ」と思ってます。真摯な愛好家に怒られそうですが。基本、ノビル系のデンドロや普通のセッコクと一緒にして栽培してます。原種というには人間の嗜好などが濃く入っていますが、交配種ほどもあざとくない、やっぱりデンドロと言っても独特の雰囲気を持ち、それが魅力だと感じます。うん、育てるというよりやはり『愛でる』と言った方がしっくりくるものではあります。

まとめ

以上、洋ランとかに比べるとかなり地味で、嗜好性の高い植物とも言えます。でもなんというかしみじみとした魅力があるのも確かです。春先になると、ホームセンターなどに並ぶこともけっこうあります。中には育てにくいものもあるそうですが、セッコクと変わらず丈夫なものもたくさんあります。こういう風に愛でる植物もあるんだなあ、ということで、いかがでしょうか。

2 Replies to “長生蘭って”

  1. はじめまして。

    長生蘭の定義としては一般的には正しく認識されていないのが現状だと思われます。

    現在「日本長生蘭連合会」に登録されている物が長生蘭と呼べるでしょう、その他の葉芸、斑の物は石解変化物となるだけです。花物についても「日本長生蘭連合会」に長生蘭として登録されている物に「都鳥(兜咲き桃花で葉、斑芸はありません)」

    最近の登録品種ではセッコク(Dendrobium moniliforme)だけではなくキバナノセッコク (Dendrobium tosaense)もしくは(Dendrobium catenatum)の斑、葉芸品種があります。現在学名については異論があるようで両方書かせていただきました。

    しかも長生蘭の中には明らかにセッコク(Dendrobium moniliforme)と代表的なものだとノビル(Dendrobium nobile)系との交配品種も有ります。

    現在の登録選考を簡潔に:

    ①1年に1回発行される番付にその年の登録品種が左外枠に簡素な説明と登録者の名が記載される
    ②現在ある登録品種の中で同じ芸(斑、葉)ではない特徴を持った物。
    ③ある程度の流通量が現在あること。
    ④現在ある登録品の芽変わり変化の物が特に重要視される。(古い品種が特にです)
    などです。
    ⑤その年の登録数は1~4点ぐらい(今までに登録されなかった年も有ります)
    ※個人的には選考者の大半が業者もしくはセミプロのため利益目的として登録された物がある。

    又、「長生草」秋尾亭主人 天保六年(1835)の発行が長生蘭としての図入りの最古の文献でありそれ以降、昭和57年頃までは各地で発刊された番付表(相撲のものとほぼ同じです:見方も)記述があるものが長生蘭と言われると解釈できるでしょう。
    ※昭和28年「日本長生蘭保存会」、その翌年「日本長生蘭連合」が発足しそれ以降は各地の会を統合して現在は「日本長生蘭連合」が母体になっています

    ただし古い品種では後に正しく認識(古い品種名を知らなかった事もあるでしょう)されていなかった方が新品種(交配や選別の品種で)銘をつけ同名異種が存在しています。

  2. usuhiko様
    はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    ちゃんとした定義があるんですね。丁寧に解説していただいて、非常によくわかりました。
    勉強になりました。ありがとうございました。

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