梅雨時もセッコク

セッコクは4月~5月が開花のピークですが、他の季節にも案外咲いてくれます。早いもので2月頃から、遅いものでは6月に入ってから開花します。1つの株で冬に咲いたと思ったら、初夏にもまた咲いてくれることもあります。

開花時期に差があるのは、早生や晩生など品種による差や、バルブが完成する時期にもよるでしょう。そんな品種をいくつか育てていると、間を空けずにいろんなセッコクが咲いてくれます。楽しくもあり、開花によってテンションが上がることもあり、やる気も続くというものです。梅雨時期にもしっかりと咲いてくれるセッコクですが、この時期は気温の高さもあり花持ちは若干悪いです。
Den. moniliforme Miyabi雅<みやび>
花びらの縁が紅色になる覆輪咲きのセッコクです。覆輪の出方が季節とかに関係なく安定しています。非常に愛らしい花です。
Den. moniliforme純白素心 覆輪葉
純白で模様や他の色が全く入らないすっきりした色彩の品種です。葉っぱは糸のような細い白色の縁取りが入ります。
Den. moniliforme Suiko翠紅<すいこう>
ピンクに近い紅色で形の整った花です。咲く季節や日射しの強さなどで、もうちょっと紅色の濃い花が咲くこともあるかもしれません。
Den. moniliforme iseセッコク イセ系
セッコクとキバナノセッコクの掛け合わさった品種を一般的にイセ系と言います。花姿や色が、通常のセッコクとはちょっと違い、そこが魅力です。言われてみれば両種を足して2で割った感じがします。何となくデンドロビウムとも言ってしまいたくなるふしぎな雰囲気があります。

セッコクの兜咲き

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はじめに

セッコクも品種により、色々な花姿があります。あんまり知りませんが、それぞれに特長があり、そして魅力的です。このたび紹介したいのは、そんな中でも「兜咲き」と呼ばれるセッコクです。なんというか表現しづらいので画像を見てください、こんな咲き方をするのが兜咲きです。極端に花びらが短くて、花の付け根当たりがくっついて半開きというか、距の部分が太短いというか…定義は知りませんが、そんな姿です。株の大きさは普通のセッコクですが、花の大きさは粒状でかなり小さいです。
P1070837SDカードと比べるとこんな感じでの大きさです

品種

本来たくさんの品種がありますが、とりあえず2品種(というか、この2つしか育てていません)。
Den. moniliforme \'Zuikaku\'瑞鶴(ずいかく)
花色は白っぽく見えますが、クリーム色っぽいようなかんじの淡い黄色です。咲き始めから時間の経過とともに黄色みが強くなっているような気がします。
Dendrobium moniliforme \'Miyakohime\'都姫(みやこひめ)
主に花びらの縁あたりが紅色になります。花びらはかなり短くて、花全体が筒状に見えます。

おわりに

品種にもよるのでしょうが、往往にして花付きがよいです。性質も他のセッコクと変わらずに丈夫です。花は大きく開かないので、かなりちっちゃいですが、大株になると一度にたくさんの花が咲いて賑やかです。矢(バルブ)に小粒の花がポンポッと咲く姿は、他のセッコクとは違ったかわいらしさがあります。

セッコクはデンドロの夢を見るのか

OLYMPUS DIGITAL CAMERAセッコクは言わずと知れたデンドロビウムの1種です。デンドロビウム原種モニリフォルメであったり長生蘭であったり、扱いはランだったり山野草だったり古典園芸植物だったりと広いのか狭いのか、取っつきがよくわからない植物です。確実に言えることは「深い」ことでしょうか。そんなセッコク類がちょうど花どきです。

セッコク 名無し

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 名もなきセッコクです。純白ではなくほんのりとピンク色の入る花がかわいらしいです。品種名などはないのですけど、一番オーソドックスなタイプのセッコクだと思います。こうやって見るとやっぱりデンドロだなあ、しみじみ…。

セッコク 黄寿

OLYMPUS DIGITAL CAMERAん?白花じゃんと最初思いましたが、白花の品種と並べて「黄色だな」とわかりました。厳密に言うと、黄花と言うよりごく淡いベージュです。

セッコク 瑞鶴

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「兜咲き」と言う変わり咲きの一品種で、一見セッコクじゃないみたいです。花は粒状でちっこいです。最初見たとき何となく花の雰囲気がキンギアナムに似ているなあ、と思いました。実際は全然違いますけど。

セッコク 夕映え×紫天皇

OLYMPUS DIGITAL CAMERAセッコク同士の交配種です。花色と形だけ見ると、Den.カシオ-プに少し似ている…。カシオ-プも半分はセッコクですからさもありなん。花の大きさはこちらの方がかわいらしいです。

長生蘭 朝日鶴

OLYMPUS DIGITAL CAMERAセッコクなんですけど由緒正しき(?)長生蘭。こうやって見るとかわいらしい和の観葉植物です(愛好家におこられそう…)。花も確か咲くはずですが、まだ見ていません。バルブが透き通った飴色になろ「飴矢」で、葉っぱは真ん中の色が抜けた白中斑です。見ていてすごく飽きないです。

エンジェルベビー グリーン・愛

OLYMPUS DIGITAL CAMERAセッコクじゃなくて、セッコクの血が入ったデンドロ交配種です。と言っても、セッコクの混じったデンドロ交配種は大量にあるので、何となくここで紹介するのは違うかもしんない。交配系譜を調べると、原種にたどり着くまでけっこう手間がかかった記憶があります。それだけ色々な種が掛け合わさっている証拠。丈夫なところはセッコクに通じるところがあり、花付きの良さはその他の種のおかげでしょうか。デンドロとしては小型種ですが、セッコクよりはバルブは太くて大きいです。デンドロを育てて見たい方にはおすすめ。

何となく栽培

セッコクすべてがとっつきやすいとは言い切れませんが、とっつきやすいものが多いのは確かです。平地ならベランダで冬越しできますし、耐寒性は強いです。やったことはないですが、霜や寒風はダメじゃないでしょうか。春に新芽がぴょこぴょこ伸びてきたら適当に液肥をやってますが、無肥料でもけっこう花は咲いてます。肥料は8月いっぱいくらいで切ってます。着生植物の特性を活かして、流木やヘゴに付けてもおもしろいです。着生植物全般に言えることですが、やっぱり風と日射しです、大切なのは。
真夏は葉焼けが怖いので一応寒冷紗かぶせてますが、熱の溜まらないところならば斑入り種以外はそんなに気を遣う必要はないかもしれません。