めくるめく原種デンドロの世界 その2

洋ラン的にデンドロビウムというと、ノビル(ノビレ)系、ファレノプシス系、フォルモサム系などがメージャーで鉢花でも非常によく見かけるお手軽デンドロです。そこに加えて最近ではキンギアナム系の交配種もよく見るようになりました。ややマニアックですが、花びらがねじれまくったようなイメージのある(本当はそういうわけではないです)スパチュラータ系なんかもよい感じです。
デンドロビウムはたくさんの亜属に分かれていて、それぞれに特長があります。今回はラトーリア系デンドロビウム、その中でも比較的手軽なんじゃないかと思うDen.フォーベシーを紹介します。

ラトーリア系って

デンドロビウム・ラトーリア系、正確に言うとデンドロビウム属のラトーリア節はおよそ50種がフィリピンからサモアにかけて分布します。といっても、自生はパプアニューギニアに集中しており、9割方がここにあります。分布域は熱帯雨林の低地から高地までと広いです。
個人的にどんなんがラトーリア系なのかといわれてもむずかしいのですが、「花茎が立ち上がってじゃもじゃした毛の生えた花が数輪付く」みたいなイメージがあります。しかし、そのイメージに当てはまらないものも多くて、結局の所「パプアニューギニア熱帯雨林のデンドロ」と割り切って考えてます。花色は白とか薄黄色とか緑白色とかで赤褐色の斑点が入ったり、基本的に地味ですが花は中々立派で見てて飽きないパターン。

Den. フォーベシー Dendrobium forbesii

OLYMPUS DIGITAL CAMERAニューギニアの標高900m-1500m付近に分布します。春から夏咲きで、バルブの尖端から花茎を伸ばして数輪の花を咲かせます。花色は淡い黄色で幅は5cmくらいです。尖端のとがった花びらはややシャープな感じで、斑などの模様が入らないのですっきりとした雰囲気です。OLYMPUS DIGITAL CAMERAバルブは株元が細くて真ん中当たりが紡錘形に膨らみ、長さ30cmくらいになります。ほふく茎が伸びずに大きめのバルブが密につくので、株全体が塊状でかなり大きく見えます。自分の中では中~大型のデンドロかなと感じます。花を後ろから見ると、付け根がけばけばと毛が生えたようになっているところがおもしろい特長です。
日射しと風通し、水が好きなランで、肥料もしっかり与えた方がよいようです。