季節はずれのデンドロ

ノビル系交配種は早春から春にかけて花が咲くのが一般的ですが、まれに季節はずれの梅雨時に少しだけ花を咲かせることがあります。

季節はずれに咲いたデンドロ

ヒメザクラ 'フジッコ'
ヒメザクラ ’フジッコ’

6月~7月ころの季節はずれ開花は大体花芽ひとつくらいで、開花すると2~3輪程度と株全体で見るとおまけみたいな開花ですが、特に変わらずきれいです。また、花芽がついてから開花するまでが1ヶ月~1ヵ月半と非常に早いのが特徴です。気温が高くて潤っていてデンドロにとってはよい季節なのでしょう。通常は10月~11月に花芽が出てきて、少しずつ大きくなって開花するのは2月~4月頃です。

なぜ季節外れに咲くんだろう

イエローソング 'キャンディー'
イエローソング ’キャンディー’

なぜ季節外れに少しだけ咲くんでしょうか。ちょっと考えてみました。
1本のバルブでも、上と下では成熟スピードが違います(見た目は変わらないです)。真ん中のあたりが一番早く成熟して、花芽もこのあたりが一番つきやすいです。それに比べて上や下は成熟スピードが遅れるので、上とか下が成熟しないまま冬を迎えてしまって、真ん中だけ花芽ができて春に開花、暖かくなって再び生長を始めて花芽のつかなかった箇所が成熟し、花芽を作るのではないかと思います。また、バルブが成熟してから一定の低温に当たらないといけない、といいますが、現在の交配種はいろいろな種が複雑に交配されていて、品種によっては低温が必須条件となっていないのかもしれません。生育期と休眠期もややあいまいですし(開花と新芽伸長が同時にすすんだりとか)。季節はずれ開花は、自分のところではバルブの先端のことが多いです。
寒さが来るまでにしっかりと作り込めたら、こんなことにならないのかなあ、とも思います。むずかしいです…。