二世代目のパンジー

シャロン・ジャイアント(以下、シャロンGT)という品種のパンジーがあります。フチが激しくよれて花びらの模様も何とも特徴的でモダンなパンジーです。ちょっと好みが分かれるかもしれませんが自分はとても好きです。フリルと言うより、なんとなくあらぶったブロッチの模様が何とも言えません。F1品種が大半を占める中、スイス・ジャイアントとともに古くから愛される固定種です。「固定種だったら、自家採取で同じ性質のものができるんじゃないか?」と2013年の春に少しタネを採種しました。そんな2世代目のパンジーについてです。
pansy シャロンジャイアント↑シャロンGT、採種に利用した株の一部(2013/3~4)
それを2013年の秋に播きました。あるていど発芽したのですが、暑さで水切れさせてしまい、ほとんどが逝ってしまい4株だけ生き残りました。残ったものも生育はよくなく、定植はしましたが、余り花は期待してませんでした。
2014年3月、気温の上昇とともに2株がつぼみを付けて花を咲かせてくれました。
pansy orginal hybrid 1↑自家採種株1 ほとんどフリンジしません(2014/3)
親となったシャロンGTに比べると、花は二回りほど小さく花びらのフチはほとんどよれません。ヒゲのような模様のブロッチは健在です。もしかしたら隣に植えていたスイス・ジャイアントと交雑してしまったのかもしれません。適当に花粉付けたりしていましたから…。花や株の大きさに関しては、自分の栽培が至らなかった可能性のほうが大きいです。
pansy original hybrid 2↑自家採種株2 シャロンに近い花姿ですが、やはりほとんどフリンジしません(2014/3)
そして少し遅れて、3株目が咲きました。先入観も入っているのですが、雰囲気的にやっぱりこれはスイスGTとの雑種なんじゃないか、と思いました。
pansy original hybrid自家採取株3 黄色地にブロンズのリングが入っています(2014/4)
採取してタネをまいて花が咲いての生育サイクルが1年で完結するので、毎年花が確認できるのはいいと思います(原種シクラメンなど、初花までに3年~4年くらいかかるものもあります)。昨年はなかった花色のものが咲いてくれるところなど、興味は尽きません。育種にはまるきっかけは、こんなところにもあるのかも、と思いました。たくさん花が咲いてくれたらまたタネを採ってまいてみるつもりです。とりあえ今後の期待と咲いてくれた御礼を込めて、リンカリ液肥をあげました。