変化アサガオをそだてる その5

変化アサガオをそだてる その5

基本データ

系統番号:448 青林風抱葉紅管弁獅子咲き
つるの性質:やや太め、巻き付く力はやや弱めに感じる

成長過程

448-1発芽後30日
くしゃくしゃした葉っぱで、全体的に波打っているような感じです。
448-3発芽後40日
つるが伸びてきました。つるの太さの割に葉っぱが大きくてすぐ横に寝てしまいます。支柱に巻き付く力も弱く、誘引の必要がありました。
448-5発芽後55日
つるがさらに伸びてきました。相変わらず自分から巻き付いていかないので、誘引しています。
448-7発芽後75日
つるはのびるのですが、著しく葉が黄変して脱落していきます。葉腋から新たに出てくる芽も、ある程度つるを伸ばしたら枯れこむ症状も続きました。つぼみも小さいうちにぽろぽろ落ちます。画像ではわからないのですが、枯れ始めているのか生長しているのかよくわからない状態でした。
448-開発芽後80日
花が咲いてくれました。不思議なことに初花以降はつぼみや葉が枯れる症状が少なくなり、元気に生長するようになりました。花もそれなりに咲き続けてくれました。

まとめ

成長過程で枯れてしまうんじゃないかと思うくらい葉やつる、つぼみが枯れこみました。完全に黄変する葉もあれば、葉の一部分だけが枯れるものもあったりと、枯れ方はランダムでかなり不安定でした。生理現象のようなものなのか、途中から何事もなかったように元気に生長してくれました。順調に育っていて、原因もわからず枯れこんでくるのは他の系統でも見られました。

おまけ

448-改-開同系統の別株の花です。筒状でほとんど開かず、雄しべと雌しべが花びらになっておりタネはできないようです。この株の成長過程はかなりひどく、葉の黄変や脱落、つるやつぼみの枯れがずっと続き、ほとんど葉のない状態になってしまいました。開花した花も結局2輪程度でした。芽を出して生長はするのですが、それ以上に枯れこむスピードが早いです。
P1080829分解すると、雄しべが弁化しているのがよくわかりました。

変化アサガオをそだてる その4

変化アサガオをそだてる その4

基本データ

系統番号:857 青蜻蛉渦葉くすみ藤色丸咲き
つるの性質:硬くて太い、巻き付く力はやや弱い

成長過程

857-1タネまき後30日
葉っぱは濃緑色、生長が早くて既につるが伸び始めています。
857-3タネまき後40日
ぐんぐん伸びていくので、支柱を立てました。なぜかこの系統だけバッタなどの虫に食害されやすいです。
857-5タネまき後55日
つるが徐々に太くなってきました。巻き付く力は弱いようなので、手で誘引していきます。太さの割にはしなやかで、多少強く曲げても折れることはありません。
857-7タネまき後75日
所々の葉っぱが黄色くなって脱落しますが、つるが伸びる勢いは非常によく、生育に支障はありません。
857-開タネまき後95日
花が咲いてくれました。咲くときは一度に数輪咲き賑やかですが、咲かない日は一輪も咲かなかったり、少しムラがあります。

まとめ

葉っぱが固くてつるが太く、全体的にごつごつしており、生育が旺盛な系統でした。途中葉が黄変したときはどうなるかと思いましたが、生育スピードが上回るため、特に問題なかったです。花付きは非常によく、一本のつるの各葉腋から同時に咲くことも多かったです。

変化アサガオをそだてる その3

変化アサガオをそだてる その3

基本データ

系統番号:676 黄匂玉葉燕紫獅子咲
つるの性質:細めでよく伸びる。巻き付く力はやや弱い

成長過程

676-1タネまき後30日
ライムグリーン色の葉っぱが特徴的です。触ると薄くて硬く、かさかさと乾いたような質感です。
676-3タネまき後40日
節間が長めに感じます。よく日に当ててるので、徒長ではないと思います。葉っぱの縁が巻き込む性質のようです。
676-5タネまき後55日
1枚1枚の葉っぱがかなり大きめです。雨に打たれたのかとこどろころ穴が開いています。つるは勢いよく伸びるのですが、巻き付く力はあまりないようです。
676-7タネまき後75日
ここに来て、突然性質が不安定になってきました。新しいつるは伸びてくるのですが、古いつるや葉っぱが茶色く枯れて脱落する減少が続きました。葉腋から出る花芽も大きくならずにポロリと落ちます。
676-開タネまき後80日
安定しない中、花が咲いてくれました。濃い紫色でライムグリーンの葉っぱとの取り合わせが非常にキレイです。その後は花芽も落ちずに安定して、次々と花を咲かせてくれるようになりました。

まとめ

元気な株が突然枯れこむという不安定さを味わいました。順調に育っていた株の葉っぱやつるの一部が枯れこんでポロリと落ちるのは、病気と言うよりもともと持つ性質による生理現象なのではないかと思います。温度などの環境で起きるのか、生育ステージが一定の段階まで上がると起こるのかよくわかりません。どうなるかと思いましたが、その後出て来るつるやつぼみは正常で、元気に花を咲かせてくれるようになりました。変化アサガオは、このような「生長の谷間」のようなものがときおり見られます。いったい何だったのか。

変化アサガオをそだてる その2

変化アサガオをそだてる その2

基本データ

系統番号:777 青水晶斑入常葉姫紅覆輪筒白丸咲(紅ちどり)
つるの性質:細めでやや硬い。巻き付く力は非常に強い。よく伸びる。

成長過程

777-1タネまき後30日
葉に白い斑が入っているのがわかります。全体的に小振りです。
777-3タネまき後40日
生長スピードはかなり速く、生育旺盛な感じがします。
777-5タネまき後55日
摘心後、つるが勢いよく伸びてきました。そろそろ支柱を立てなければいけません。
777-7タネまき後75日
支柱を立てると、勝手につるは巻いてくれます。そのあたりの性質はふつうのアサガオと変わりません。
777-開タネまき後80日
開花しました。花びらには白い縁取りができます。でも、あまり形質が安定しないのか、縁取りの入らないこともあるようです。紅色の花と、斑入りの葉のコントラストが美しいです。
777-開・弐花付きは抜群に良く、シーズン中次々と咲いて、目を楽しませてくれました。

まとめ

変化アサガオの中でも、一般に広く流通している系統です。この系統を栽培して感じたのは、抜群の安定性です。生育スピードや開花、形質が非常に安定しており、ある意味安心して育てられます。生育も旺盛で、ふつうのアサガオと扱いに何ら変わりはありません。比較的タネもよくできるので、ほぼ確実に毎年更新できそうです。
大きな変化はないようですが、全体的に小振りなところなど、ふつうのアサガオとの違いは十分堪能できます。変化アサガオの入門的な系統のひとつだと思います。

変化アサガオをそだてる その1

変化アサガオをそだてる その1

変化アサガオの成長過程を開花まで追った記録。翌年の栽培に向けての備忘録です。
系統番号ごとに記載します。

基本データ

系統番号:573 青堺渦打込乱菊葉桃筒白乱菊咲
つるの性質:やや太めであまり伸びない。巻き付く力はない

成長過程

573-1タネまき後およそ30日
本葉が出始めた頃。葉の形は三角に近く、葉柄がかなり長めです。
573-4タネまき後およそ50日
上にはほとんど伸びず、本葉の数も余り増えません。どうも生長点あたりで小さな葉ができては枯れてを繰り返しているようです。帯化とは違うように感じますが、通常とは少し異なるようです。
573-6タネまき後およそ65日
本葉は少しずつ増えていますが、葉柄は伸びずに生長点あたりに固まっており、葉もくしゃくしゃした感じです。ほとんど生長しない葉(芽)は黄変して脱落してしまいます。
573-7タネまき後およそ75日
つるが伸び始め、株全体の勢いも増してきました。いびつな葉などは黄変して脱落する現象は少ないですが続いています。
573-開タネまき後およそ95日
花が咲きました。花びらのフチが少し波打ち、切れ込みも入っています。ピンクと白の取り合わせがかわいらしいです。
573-8ツルはある程度伸びましたが、自分から支柱などに絡まろうという気配は見られませんでした。最終的に数週間で10数輪程度が咲いたと思います。

まとめ

この系統を栽培してよくわかったことは、変化アサガオは生長にすごくムラがあると言うことです。双葉が出るところまでは特に何もなかったのですが、本葉が本格的に展開しはじめた頃から、生長点の異常のようなものが見られるようになりました。具体的には、葉腋から芽は出るもののちゃんと育たずに黄変して脱落、それを何度も同じ場所で繰り返しているようでした。茎が極端に短くて伸びないので、何回も同じ場所から芽が出でているように見えるだけかもしれません。
その現象を繰り返すのかと思ったら、途中でつるを伸ばしはじめ、開花に至りました。成長過程が今ひとつ予測できないところが非常におもしろかったです。

ムスカリ再発見

ムスカリ再発見

ムスカリ
昨秋にホームセンターでいろんなムスカリを購入してみました。まとめて植えるとカラフルでいいんじゃないかと思い、品種を混ぜてみました。いろんな花色が混ざると全体的に奥行きが出てムスカリだけでもよい感じです。ただ、やっぱりチューリップなど背の高い草花と寄せたほうがよりいいんだろうなと思いました。
ミックスしたのは品種名がわからなくなってしまったのですが、品種ごとに植えつけたものが4つあるので、それを紹介します。
ムスカリ ラティフォリウムラティフォリウム 花1つずつがやや細長く、花穂全体も細く見えます。色は暗めの青紫色で花立ちはさほど多くないです。先端に付く花が淡い青色でそのちょこんとしたアクセントがかわいらしいです。幅の広い葉っぱを球根1つにつき、1枚だけ出します。そこが何となく他のムスカリと違っておもしろいです。なんとなく野趣があって、全体的に控えめです。
ムスカリ レディブルー 水色レディブルー 水色 透き通るような淡い水色の花です。
ムスカリ マウントフットマウントフッド 花色は淡い紫色で先端に付く花が白色になります。栽培した中では、一番開花が早かったです。
ムスカリ アルバアルバ ラベルにはアルバと書かれていましたが、何のアルバなのかはわかりません。名前通り、真っ白な花を咲かせます。花がたくさん付くのか、花穂はやや長くなります。青紫系のムスカリの中に混ぜると、よいアクセントになります。


ムスカリはそれだけでもキレイでかわいらしい花ですが、他の草花と合わせることにより相乗効果でお互いを引き立て合います。
一番の定番はチューリップとの組み合わせですが、同じ時期に咲く春咲き草花なら種類を選ばず相性はよいでしょう。たくあんあるムスカリの中で一番よく育てられているのは、俗にアルメニアクムと呼ばれている種でしょう。濃い青紫色で、ブドウの房のような花を咲かせるので、ブドウムスカリと呼ぶ人もいます。一度植えておくと、毎年増えていく強健さです。花壇から逃げ出したのか植えた覚えのないようなところで花を咲かせることもしばしばです。
いろんな種類が出回っているので、興味があれば是非育ててみてください。品種ごとに若干の差があると思いますが、植えっぱなしでもよく育ちます。
ただ、植えっぱなしだと秋の初めくらいに休眠から覚めて葉が盛大に長く伸びて、開花するときはだらしない格好になります。俗に言う、「ムスカリの葉っぱびろびろラーメン状態」です。
少し手間ですが、ポイントとして

・花後に葉っぱが枯れてきたら、掘りあげて貯蔵する
・あまり早く植え付けない

の2点が挙げられます。関西平地なら、植え付けは12月はじめくらいまでなら、じゅうぶん春の開花に間に合います。ありきたりで定番の球根植物ですが、今回はムスカリのかわいらしさを再発見した感じです。

6 4月, 2014リンクURL