ほとんど白い宝草錦

ほとんど白い宝草錦

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宝草錦(左)と宝草(右)
ハオルチア・宝草錦。白とグリーンのコントラストが美しい、斑入りの多肉植物です。葉先は一応窓になっています。あまりくっきりとはしていませんが、じっくり見ると網目模様で美しいです。以前は緑色のスジがちりばめられて、美しい模様を作っていたのですが、生長していく内に全部白くなってしまいました。日当たりや気温が影響するのか、もともと斑が安定しない性質なのか…。

こんなに白いと生長遅いんじゃないかと思ってしまうのですが、ふつうの宝草と比べても遜色ない生長スピードです。斑入りであろうがなかろうが、宝草の系統は強健なのかもしれません。

自分でも傷まずに育てられているので、軟葉系ハオルチアの中でも、丈夫な部類に入るのだと思います。夏の直射日光を避けるくらいで、とりたてて気をつかったことはしていません。

似ているルペストリスと、愛星と

似ているルペストリスと、愛星と

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左:ルペストリス 右:愛星

ふっくらと丸みのある三角形の葉姿と、対生十字の葉並びがかわいらしいクラッスラ・ルペストリスとその変種、愛星。どちらも似ていますが、並べると違いはわかりやすいです。
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ルペストリス(Crassula rupestri)

葉っぱの大きさはそんなに違わないのですが、愛星のほうが厚くて全体的に丸みがあります。ルペストリスはやや厚みが薄くて、先端が尖り気味です。愛星は低温時にくっきりと紅葉します。紅葉時に両者を間違えることはないと思います。ルペストリスのほうは紅葉が目立ちません。と言うか、両者を並べて置いているのですが当方のはまったく紅葉しません。ルペストリスは緑の縁取りがくっきりと入るので、その点でも見分けは付きやすいと思います。紅葉していないときの愛星はふちがややぼやけた感じで黄色くなります。
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愛星(Crassula rupestri f.)

生長スピードは愛星のほうがゆっくりな気がします。夏は休眠しているので、基本的に水は切っています。性質に大きな差はないと感じますが、高温時に愛星だけ少し傷んで葉が落ちました。両者とも、このタイプのクラッスラにしては両方とも比較的枝分かれします。

クラッスラ・愛星に関しては
アイボシの育て方|ヤサシイエンゲイ 

輝く星のクラッスラ

輝く星のクラッスラ

南十字星

南十字星(Crassula perforata var. variegate)

楽しみ方
対生十字で上に伸びるタイプのクラッスラ。真上から見た形が星っぽいからか、園芸名にも星が入っているものがいくつかあります。「南十字星」「星の王子」「星乙女」など…。上には伸びるのですが、あまり枝分かれはしないので、1本だけではひょろっとした感じです。鉢に仕立てるなら数本まとめて植えた方が良いでしょう。さし木でよく付きます。株元も寂しいので、這うタイプのセダムなんかをいっしょに植えると良いかもしれません。
Crassula conjuncta(星の王子)
星の王子(Crassula conjuncta)

栽培雑感
秋から春にかけて良く生長し、高温時期は基本的に休眠しています。雨に当てると傷みやすいので、1年を通してベランダが無難です。本を見ると高温には弱めと書いていることもありますが、半日陰で乾かしておくと、ほとんど傷まずに夏越しします。気温の低い時期は良く日に当てると紅葉します。全体が色づくと言うより、葉の縁がキレイに赤く色づくものが多いです。
Crassula 星乙女
星乙女

寒さや肥料について
耐寒性に関してはよくわかりませんが、0℃程度になるベランダでも特に傷んだところはないので、霜や寒風に気をつければ室内に取り込む必要はないと思われます。肥料は全くやっていませんが、特に生長に支障を来しているとか、育ちが悪いと言うことはないです。

燃えるクラッスラ

燃えるクラッスラ

多肉植物は姿のおもしろさに目が行きがちですが、紅葉など季節の変化を楽しく感じられることころも醍醐味だと思います。
クラッスラの紅葉はどれも美しいです。バツグンの丈夫さと鮮やかさなら「火祭り」、これ以上にないくらい赤くなると言うなら「赤鬼城」、染まった色彩のかわいらしさなら「リンゴ火祭り」その他にもたくさんあります。

Crassula capitella ssp. thyrsifolia \'Flame\'(Campfire) 火祭り

火祭り(Crassula capitella ssp. thyrsifolia)

日当たりの良い低温環境下で締めて作った方(水やりを極力控える)がやはり色が良く出る気がします。日当たりのあまり良くないところに徒長(間延び)ぎみ火祭りがあるのですが、赤くは染まっているものの、色合いが鈍いというか鮮やかさがあまりなかったです。戸外に出していたものも、寒さが来たら紅葉が見たいので、雨の当たらないベランダに引っ込めます。

徒長ぎみの火祭り

徒長ぎみの火祭り

育てている環境や種によって、紅葉の色彩や染まり方は違います。これも個性でしょう。

Crassula fusca2 (赤鬼城)

赤鬼城(Crassula fusca)

アエオニウム雑感

アエオニウム雑感

きっかけ

春~初秋まで休眠していて、うんともすんとも言わなかったアエオニウム。過ごしやすくなってくる中秋あたりから、ゆっくりと生長しはじめました。アエオニウムについては、キーワード的に「黒法師」「茎が伸びるエケベリアみたい」みたいなイメージしかありませんでした。しかし、『小人の祭り』のように言われなかったらアエオニウムとは思われないような種もあったりして、面白みを感じた次第です。

育てていて感じたこと

あまり寒さに強くないと思ったのですが、2℃程度のベランダでも特に傷まず生長しています。あと、多肉にしては案外水が好きな感じがします。あんまりよく考えず、生長していない、夏にもちょこちょこ水やっていたのですが、特に傷むことはなかったです。肥料をやるとなんとなく軟弱になりそうなので、与えていません。

夕映え(Aeonium decorum ‘Variega’)

アエオニウム 夕映え
アエオニウムらしいロゼット状の葉並び。クリーム色や赤に色づく新芽が非常にきれい。夏の休眠期は色があせて緑一色になります。茎の途中からよく芽を吹いて枝分かれします。

小人の祭り(Aeonium sedifolium)

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アエオニウムらしくない、セダムのような姿。つぶつぶ状の葉にはまばらにシミのような赤い斑点が入ります。葉っぱが粘着質でべたべたしており、ホコリや糸くずがくっついて汚れたようになってしまうのが難点。和風な感じの陶器鉢とか似合いそうなイメージです。

変化アサガオをそだてる その5

変化アサガオをそだてる その5

基本データ

系統番号:448 青林風抱葉紅管弁獅子咲き
つるの性質:やや太め、巻き付く力はやや弱めに感じる

成長過程

448-1発芽後30日
くしゃくしゃした葉っぱで、全体的に波打っているような感じです。
448-3発芽後40日
つるが伸びてきました。つるの太さの割に葉っぱが大きくてすぐ横に寝てしまいます。支柱に巻き付く力も弱く、誘引の必要がありました。
448-5発芽後55日
つるがさらに伸びてきました。相変わらず自分から巻き付いていかないので、誘引しています。
448-7発芽後75日
つるはのびるのですが、著しく葉が黄変して脱落していきます。葉腋から新たに出てくる芽も、ある程度つるを伸ばしたら枯れこむ症状も続きました。つぼみも小さいうちにぽろぽろ落ちます。画像ではわからないのですが、枯れ始めているのか生長しているのかよくわからない状態でした。
448-開発芽後80日
花が咲いてくれました。不思議なことに初花以降はつぼみや葉が枯れる症状が少なくなり、元気に生長するようになりました。花もそれなりに咲き続けてくれました。

まとめ

成長過程で枯れてしまうんじゃないかと思うくらい葉やつる、つぼみが枯れこみました。完全に黄変する葉もあれば、葉の一部分だけが枯れるものもあったりと、枯れ方はランダムでかなり不安定でした。生理現象のようなものなのか、途中から何事もなかったように元気に生長してくれました。順調に育っていて、原因もわからず枯れこんでくるのは他の系統でも見られました。

おまけ

448-改-開同系統の別株の花です。筒状でほとんど開かず、雄しべと雌しべが花びらになっておりタネはできないようです。この株の成長過程はかなりひどく、葉の黄変や脱落、つるやつぼみの枯れがずっと続き、ほとんど葉のない状態になってしまいました。開花した花も結局2輪程度でした。芽を出して生長はするのですが、それ以上に枯れこむスピードが早いです。
P1080829分解すると、雄しべが弁化しているのがよくわかりました。

変化アサガオをそだてる その4

変化アサガオをそだてる その4

基本データ

系統番号:857 青蜻蛉渦葉くすみ藤色丸咲き
つるの性質:硬くて太い、巻き付く力はやや弱い

成長過程

857-1タネまき後30日
葉っぱは濃緑色、生長が早くて既につるが伸び始めています。
857-3タネまき後40日
ぐんぐん伸びていくので、支柱を立てました。なぜかこの系統だけバッタなどの虫に食害されやすいです。
857-5タネまき後55日
つるが徐々に太くなってきました。巻き付く力は弱いようなので、手で誘引していきます。太さの割にはしなやかで、多少強く曲げても折れることはありません。
857-7タネまき後75日
所々の葉っぱが黄色くなって脱落しますが、つるが伸びる勢いは非常によく、生育に支障はありません。
857-開タネまき後95日
花が咲いてくれました。咲くときは一度に数輪咲き賑やかですが、咲かない日は一輪も咲かなかったり、少しムラがあります。

まとめ

葉っぱが固くてつるが太く、全体的にごつごつしており、生育が旺盛な系統でした。途中葉が黄変したときはどうなるかと思いましたが、生育スピードが上回るため、特に問題なかったです。花付きは非常によく、一本のつるの各葉腋から同時に咲くことも多かったです。

変化アサガオをそだてる その3

変化アサガオをそだてる その3

基本データ

系統番号:676 黄匂玉葉燕紫獅子咲
つるの性質:細めでよく伸びる。巻き付く力はやや弱い

成長過程

676-1タネまき後30日
ライムグリーン色の葉っぱが特徴的です。触ると薄くて硬く、かさかさと乾いたような質感です。
676-3タネまき後40日
節間が長めに感じます。よく日に当ててるので、徒長ではないと思います。葉っぱの縁が巻き込む性質のようです。
676-5タネまき後55日
1枚1枚の葉っぱがかなり大きめです。雨に打たれたのかとこどろころ穴が開いています。つるは勢いよく伸びるのですが、巻き付く力はあまりないようです。
676-7タネまき後75日
ここに来て、突然性質が不安定になってきました。新しいつるは伸びてくるのですが、古いつるや葉っぱが茶色く枯れて脱落する減少が続きました。葉腋から出る花芽も大きくならずにポロリと落ちます。
676-開タネまき後80日
安定しない中、花が咲いてくれました。濃い紫色でライムグリーンの葉っぱとの取り合わせが非常にキレイです。その後は花芽も落ちずに安定して、次々と花を咲かせてくれるようになりました。

まとめ

元気な株が突然枯れこむという不安定さを味わいました。順調に育っていた株の葉っぱやつるの一部が枯れこんでポロリと落ちるのは、病気と言うよりもともと持つ性質による生理現象なのではないかと思います。温度などの環境で起きるのか、生育ステージが一定の段階まで上がると起こるのかよくわかりません。どうなるかと思いましたが、その後出て来るつるやつぼみは正常で、元気に花を咲かせてくれるようになりました。変化アサガオは、このような「生長の谷間」のようなものがときおり見られます。いったい何だったのか。

変化アサガオをそだてる その2

変化アサガオをそだてる その2

基本データ

系統番号:777 青水晶斑入常葉姫紅覆輪筒白丸咲(紅ちどり)
つるの性質:細めでやや硬い。巻き付く力は非常に強い。よく伸びる。

成長過程

777-1タネまき後30日
葉に白い斑が入っているのがわかります。全体的に小振りです。
777-3タネまき後40日
生長スピードはかなり速く、生育旺盛な感じがします。
777-5タネまき後55日
摘心後、つるが勢いよく伸びてきました。そろそろ支柱を立てなければいけません。
777-7タネまき後75日
支柱を立てると、勝手につるは巻いてくれます。そのあたりの性質はふつうのアサガオと変わりません。
777-開タネまき後80日
開花しました。花びらには白い縁取りができます。でも、あまり形質が安定しないのか、縁取りの入らないこともあるようです。紅色の花と、斑入りの葉のコントラストが美しいです。
777-開・弐花付きは抜群に良く、シーズン中次々と咲いて、目を楽しませてくれました。

まとめ

変化アサガオの中でも、一般に広く流通している系統です。この系統を栽培して感じたのは、抜群の安定性です。生育スピードや開花、形質が非常に安定しており、ある意味安心して育てられます。生育も旺盛で、ふつうのアサガオと扱いに何ら変わりはありません。比較的タネもよくできるので、ほぼ確実に毎年更新できそうです。
大きな変化はないようですが、全体的に小振りなところなど、ふつうのアサガオとの違いは十分堪能できます。変化アサガオの入門的な系統のひとつだと思います。

変化アサガオをそだてる その1

変化アサガオをそだてる その1

変化アサガオの成長過程を開花まで追った記録。翌年の栽培に向けての備忘録です。
系統番号ごとに記載します。

基本データ

系統番号:573 青堺渦打込乱菊葉桃筒白乱菊咲
つるの性質:やや太めであまり伸びない。巻き付く力はない

成長過程

573-1タネまき後およそ30日
本葉が出始めた頃。葉の形は三角に近く、葉柄がかなり長めです。
573-4タネまき後およそ50日
上にはほとんど伸びず、本葉の数も余り増えません。どうも生長点あたりで小さな葉ができては枯れてを繰り返しているようです。帯化とは違うように感じますが、通常とは少し異なるようです。
573-6タネまき後およそ65日
本葉は少しずつ増えていますが、葉柄は伸びずに生長点あたりに固まっており、葉もくしゃくしゃした感じです。ほとんど生長しない葉(芽)は黄変して脱落してしまいます。
573-7タネまき後およそ75日
つるが伸び始め、株全体の勢いも増してきました。いびつな葉などは黄変して脱落する現象は少ないですが続いています。
573-開タネまき後およそ95日
花が咲きました。花びらのフチが少し波打ち、切れ込みも入っています。ピンクと白の取り合わせがかわいらしいです。
573-8ツルはある程度伸びましたが、自分から支柱などに絡まろうという気配は見られませんでした。最終的に数週間で10数輪程度が咲いたと思います。

まとめ

この系統を栽培してよくわかったことは、変化アサガオは生長にすごくムラがあると言うことです。双葉が出るところまでは特に何もなかったのですが、本葉が本格的に展開しはじめた頃から、生長点の異常のようなものが見られるようになりました。具体的には、葉腋から芽は出るもののちゃんと育たずに黄変して脱落、それを何度も同じ場所で繰り返しているようでした。茎が極端に短くて伸びないので、何回も同じ場所から芽が出でているように見えるだけかもしれません。
その現象を繰り返すのかと思ったら、途中でつるを伸ばしはじめ、開花に至りました。成長過程が今ひとつ予測できないところが非常におもしろかったです。