ヤブカラシ

ヤブガラシ

基本データ

科名: ブドウ科
学名: Cayratia japonica
見られる場所: 空き地 荒れ地 藪
草姿: つる性 巻きひげを絡まし、盛大に茂る
見られる季節: 夏~秋

ヤブカラシとは

熱帯アジア~東アジアにかけて分布するつる性植物です。日本でも、街中、空き地、畑、藪など至る所でつるを盛大に伸ばし、巻きひげをフェンスなどに絡ませて繁茂しているものを見ます。

主な生育期は初夏~秋です。多年草で、冬には地上部は枯れますが、広く張り巡らされた地下茎はどっこい生きており、初夏頃に芽を出します。園芸、造園、林業、農業などではほおって置くと手の付けられなくなる強雑草として扱われます。地下茎が少しでも残っていると、そこから芽を吹くので、根こそぎ駆除するのは大変です。

似たものに同じブドウ科のノブドウがあります。同じ場所で絡み合って生えていることもあります。

見た目

花

熟した果実

熟した果実

葉っぱは3枚や5枚の小葉からなる、鳥足状複葉で、丈が小さいときは観葉植物のようで、かわいらしく美しいですが、じきにそう言っていられなくなるほど茂ります。巻きひげの先端は二又に分かれ、他のものにしっかり巻き付きます。

irast865夏になると、葉と反対方向に花軸を伸ばし、その先が細かく枝分かれして、小さな粒状の花を咲かせます。花びらは緑色で4枚つきますが、目立たない上に、朝に咲いたら昼には脱落します。雄しべも半日くらいで脱落してしまい、ローソクの芯のような雌しべと、それをちょこんと載せるお盆のような花托(花盤)が残ります。花托は透明感のあるオレンジ色で、よく目立つので、開花時期は比較的気づきやすです。アリ、チョウ、ハチ、コガネムシなど色々な昆虫が蜜を目当てに集まってきます。

実を付けないことが多いですが、ときどき実を付ける個体があります。実は扁平な球形で、熟すと黒くてツヤツヤになります。

名前の由来

藪を覆うように茂って日射しを遮り、他の植物を枯らしてしまうので、ヤブカラシ(藪枯らし)の名前があります。ビンボウグサやビンボウカズラなどの方言名があります。それは、この植物を山林に茂らせると、他の有用な植物を枯らしてしまい家が貧乏になる、貧乏くさいところに生えるから、など諸説あります。空き地などで茂っている様子は、手入れのされていない、野放図な感じがします。

利用

やわらかい若芽は摘み取って食用となります。よくゆでて長時間流水に晒して充分アクを抜いてから和え物などにします。ゆでずに天ぷらにも。味は辛みとぬめりがあるそうです。 薬効はないとも言われていますが、漢方では薬用とされます。

その他

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